新学期。初めてこれから通学路となる道を歩き、入学式のために学校へと向かっていた。
校門を通りがけに、俺がふと目を向けると、なんということか。
そこには緑と白の二色で人と円が画かれた立て標識があった。
こ、これはっ・・・!どう考えてもこの人が穴に落ちる所ではっ!?
この人は一体何を俺に伝えようとしているんだ・・・まさか、此処から先には学校側の仕掛けた落とし穴が!
く、なんと危険な・・・いやしかし、これは最後のテストなのかもしれない。きっと、この程度の罠を避けられずして将来有望な人物になどなれはしないと、そういうことなのでは!?
畜生、燃えるぜ!やってやろうじゃねえか!その挑戦、受けて立つ!!
一体穴の深さはどれほどなのか・・・何処に埋まっているのか・・・全く検討はつかなかったが、今更此処で引き返す訳にはいかない。
意を決して俺は学校の敷地内へと一歩を踏み出す。足は地面に埋め込まれた煉瓦の上にしっかりとつき沈むことなく俺は立っている。
流石に、いきなりということは無かったか。いつの間にか額に浮かんだ嫌な汗を片手で拭い、慎重に足を進める。
結局、一度も危険な目に遭うことなしに俺は玄関の扉に触れることが出来、そのまま無事入学式を終えた。
帰るときも、朝通った場所を辿って危なげなく学校の敷地から出る。
入学式からハードな課題だったぜ・・・これからはまた、これ以上の難問を課せられる事もあるのだろう。
だが俺は諦めない・・・なんだって、今日のように落ち着いてクリアしてやるぜ!
そう、あの緑と白で構成された標識の、俺に注意を促してくれたアイツに向かって不敵な笑みを向ける。
その時、朝は標識の中心の絵しか見ていなかったのだが、標識全体が目に映った。
これまた全体的に緑地で、その中に白で文字が書かれているというシンプルな構造だ。
だが、それでもそこに書かれていた文字は俺の目を惹き付けて放さなかった。
そこには、
緊急避難場所
とある。
緊急避難場所?緊急避難場所だって?
・・・俺は、我が目を疑った。
つまり、これは俺に罠の存在を知らせるとかいう目的で有るわけではなく、実際落とし穴があるわけでもないと。そういうことなのか。
全てはただの勘違いだと。
先ほどまでの充実感に満ちた喜びは、一気に肩に崩れかかって帰路につく俺の足を重くさせるのだった。
ということで(何が)、こちらはフレームページで御座います。
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ただ、フレームページ主体で作っているため、フレーム無しだとポンポン新しい窓を開いてしまうので悪しからず。